1. コインランドリーの木部塗装現場レポート
今回は、コインランドリーの木部にキシラデコールを使用した塗装工事を行いました。キシラデコールは木材保護塗料として広く知られていますが、その施工にはいくつかの注意点があります。
本記事では、施工のポイントやDIYでの失敗例、そしてプロによる施工の重要性について解説します。
2. キシラデコールとは?
キシラデコールは、木材に浸透するタイプの塗料で、防腐・防カビ・防虫効果を持っています。木の質感を生かした仕上がりが特徴ですが、耐久性は3〜4年程度と比較的短めです。
キシラデコールのメリット
- 木目を活かした仕上がり
- 浸透性が高く、木材の保護に適している
- 防腐・防カビ・防虫効果がある
キシラデコールのデメリット
- 塗膜を作らないため、紫外線や雨の影響を受けやすい
- 耐久性が短く、定期的なメンテナンスが必要
- 吸い込みが均一でないとムラになりやすい
3. 施工現場での問題点
今回の施工では、大家さんが自分で塗装を試みたものの、仕上がりが悪くなり、最終的にプロに依頼する形となりました。
DIYでの失敗例
- 塗りムラが発生
- 刷毛やローラーでの塗装では、木の吸収量が均一でないためムラになりやすい。
- 一度ムラができると修正が難しく、重ね塗りでも直らないことがある。
- 下地処理不足
- 既存の塗膜がしっかり除去されていないと、新しい塗料が定着せず剥がれやすい。
- ケレン(研磨作業)を適切に行わないと、塗料が密着せずに短期間で剥離する可能性がある。
- シミや色ムラの発生
- ナフタデコール(過去に塗られていた塗料)の影響で、シミが浮き出てしまった。
- 適切な下地処理ができていなかったため、色ムラが改善できなかった。
4. プロが施工する場合のポイント
1. 適切な下地処理を行う
- 既存の塗料をケレン作業でしっかり除去
- サンディングを行い、表面を均一にする
2. 材料の選定を慎重に行う
- キシラデコールはメンテナンスが必要な塗料なので、より耐久性の高い「シッケンズ」などの製品を使用するのも選択肢
- 紫外線対策としてクリア塗装を仕上げに施工することで、劣化を遅らせる
3. 塗り方を工夫する
- 刷毛ではなくスプレーやウエスで均一に浸透させる
- 一度に塗りすぎず、薄く重ね塗りすることでムラを防ぐ
5. キシラデコールを使用する際のアドバイス
一般の方がDIYする場合の注意点
- 目立たない場所で試し塗りをする
- 塗る前にしっかりとケレン・サンディングを行う
- ローラーより刷毛や布で浸透させる方が綺麗に仕上がる
- 紫外線に弱いので、クリア塗装を重ねることを検討する
プロに依頼するメリット
- 施工の品質が均一で、長持ちする
- 下地処理を適切に行い、剥がれにくくなる
- 耐久性の高い材料の選定や、仕上げの工夫ができる
6. まとめ
今回の施工現場では、DIYによる失敗が原因でプロに依頼する形となりました。キシラデコールは扱いやすい塗料ですが、適切な下地処理や塗り方を知らないと、ムラになったり、剥がれやすくなったりするリスクがあります。
- 木部塗装をDIYで行う場合は慎重に
- 事前に試し塗りをするのが重要
- 耐久性を求めるなら、プロに依頼するのがベスト
店舗のように見た目が重要な場所では、専門業者に依頼することで長持ちし、見栄えも良くなります。キシラデコール塗装を検討している方は、ぜひプロの職人に相談することをおすすめします。
村田技建では、
- 木部塗装のプロによる確実な施工
- キシラデコール・シッケンズなど適材適所の材料選定
- 耐久性を高める塗装プランの提案
を行っています。
木部塗装でお困りの方は、ぜひお問い合わせください!

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